レビュー

育児に自信がない毒親育ちのあなたに読んでほしい心を救う本

毒親育ちのあなたに読んでほしい心を救う本

毒親という言葉を聞いたことはありますか?
今では多くのメディアでも取り上げられることが多くなったこの「毒親」という言葉、簡単に言うと子どもに良い影響を与えない親を総称して使われることが多い気がします。

 

毒親に育てられた人の子育ては、苦悩に満ちています。
母親のようになりたくないと言う思いを抱えながらの育児は慎重になりすぎる傾向があるからです。
人によってはなりたくない母のような行動を取ってしまい、自分を責めてしまう人もいるかもしれません。

 

筆者も毒親育ちです。子どもが大きくなるにつれ、毒親の影響の大きさを感じて苦しみつつも試行錯誤しながら育児をしているところです。
そんな私がつらいなと思った時に、読んで救われた本を紹介したいと思います。

 

内容が専門的なので、もしかしたら読んだ後重い気持ちになるかもしれませんが、自分の苦しみの原因を理解することはその苦しみから一歩前進するために必要なのではないかと思っています。

 

もちろん自分の為にもなりますが、母親のようになりたくないと思いながら育児をしている人にとってはヒントが多い本だと思いますので、是非手にとってみてください。

 

子は親を救うために「心の病」になる


著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
高橋/和巳
精神科医。医学博士。1953年生まれ。福島医科大学卒業後、東京医科歯科大学の神経精神科に入局。都立松沢病院精神科医長を退職後は都内でクリニックを開業し、診療を続けている。またカウンセラーの教育にも熱心で、スーパーヴィジョンを行っている

 

子は親を救うために「心の病」になる、衝撃的なタイトルです。
この本では、子どもと母親の関係と子どもがいかに母親の影響を受けて育っていくか、子どもが親から受けた影響から脱出しようとする時に起こることを、実際のカウンセリングの現場をつかって解説しています。

事例として以下の内容が書かれています

 

  • 子どもの引きこもりの事例
  • 大人になってからの引きこもりの事例
  • 摂食障害の女性と母親の関係の事例
  • 虐待されて育った人の事例
  • 親が発達障害だった場合の事例

どのように患者が乗り越えていったのか、両親との関わりを読んでいく中で、幼かった自分の悲しみを見つけることができるかもしれません。

不思議なことに、わたしはこの本を読み、幼い頃のわかってもらえなかった気持ちを今の自分が理解することで心の重荷がスッと消えていくのを感じることができました。

なぜいま私が苦しんでいるのか?その理由がこの本には書かれています。

そして興味深い内容として成人した後、死に向かっていく過程で迎える気持ちの変化(この本ではそれを宇宙期と読んでいます)について書かれている箇所ではハッとしました。

「宇宙期」は「全てがオーケー」という感覚に満たされる、という項目を最後にこの本は締めくくられます。

この本に出会えて本当に良かったと思っています。
育児だけでなく、これまでに生きるのがなんとなくつらいと思いながら生活してきた人に是非読んでほしい1冊です。

この本を読んで心が救われる人が1人でもいれば良いな、と思い紹介させていただきました。

 

同じ著者の本をもう1冊紹介します。

「母と子」という病

 

こちらも母と子の関係がいかに大切かをベースにしています。
この本で最初にわたしが認識違いをしていたな、と思う内容に触れ引き込まれるように読みました。その箇所は「愛着*」についての内容です。

* 愛着形成
赤ちゃんが生まれてから2歳くらいまでに、自分を守り育ててくれる人と「愛着」という形で結ばれます。
「この人には安心していいんだ、わたしを助けてくれる人はこの人だ」 という赤ちゃんの人を信頼するベースになる気持ちを作るのが「愛着」です。多くの場合それは母親になることが多いため、愛着形成を語る時には母親と子どもの関係として話されることが多いです。

育児について熱心に本を読まれている方、苦しみながら育児をする上でヒントを調べているうちに「愛着」を知ることになった方は子どもと母親の愛着関係が育児のスタート地点でそれがいかに大切かは知っているかもしれませんが、その「愛着」についてこの本では以下のように書かれています。

この本では以下の2人の母親の例を出している。
A 公園で転んだ子どもに対して「痛かったね」と共感して手当てをする母
B 公園で転んだこともに対して「何やってんの!」と怒りながら手当てをする母

この場合、優しかろうが厳しかろうがA,B共に子どもの怪我にきちんと反応している点においては愛着関係が成立していると言う。

「愛着障害」について書かれた書物には、愛着障害を単に「母娘関係の歪み」「親の愛情不足」として見ているものが少なくない。しかし、愛着関係が「ある」のか「ない」のかが心の発達の出発点だ。

「母と子」と言う病
親との関わりに焦点を当てれば、愛着を形成できない子どもはとても少ないのかもしれません。
わたしの愛着に対する認識は「母娘関係の歪み」にとどまっていたのでとても参考になりました。
本では、愛着についての書き出しから、この本では3種類の母親のタイプとその母親に育てられた子どもについて書かれています。母親のタイプは以下の3つのタイプです。

  • 母性豊かで標準的な母親
  • 母子密着する未熟な母親
  • 子ども虐待関係するタイプの母親

 

自分を育てた母親はどんなタイプだったのか、その問題から抜け出すにはどうしたら良いのか、ケースを読みながら、自分は母性豊かな母親になりたいと強く思いました。

 

まとめ

今日は毒親に育てられたママに読んでほしい本を紹介しました。
わたし自身が毒親育ちなので、毒親に育てられて子育てすることがどれだけハードモードなのか、とてもよく分かります。

 

母親と同じような育て方をしたくないと思うあまりに力が入りすぎてしまうこともありますが、自分を知り、自分を癒しながら子どもに接していけるようにしたいものです。

 

今後も毒親からの精神的な自立をする手助けになるような情報をまとめていきたいと思います。

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