「今日からしつけをやめてみた」レビュー
育児本を定期的に購入している管理人ですが、今日はタイトル通り「今日からしつけをやめてみた」という本をレビューしたいと思います。
ガミガミ言いがちで、ガミガミしてしまった後に後悔するママには是非オススメしたい一冊です。
本のようには行かないかもしれませんが、わたしは本来自分がしたいと思っていた子供中心の子育てを悩み始めていた時期に手に取ることができたので、背中を押されているような気持ちになりました。
時折マンガを挟んでいることで、重苦しくなく、育児に追われている方でもささっと読める内容ではないかと思いました。オススメ度は文句なしの5つ星です。
理想論、こんなの難しい、と思われる方もいるかもしれませんが、できるところだけ自分の育児に取り入れていけば良いのではないかなと思います。
育児のプロの意見がぎっしり
この本の著書は柴田 愛子さんという方が書かれています。
柴田さんは「子どもの心により添う保育 子どもに関わるトータルな仕事をする場」という言葉をかかげ、りんごの木子どもクラブというという子ども向けの教室を主催されている方です。りんごの木子どもクラブは1982年に子どもとつくる生活文化研究会(寺内定夫 発起人)」のメンバーだった3人の元保育者により、子どもに関わるトータルな仕事をする場として発足しています。
「子どもの心により添う」とは、大人が「どういう子に育てたいか」ではなく、子ども一人ひとりが「どう育とうとしているのか」をよく見るということです。 幼児は今をありったけ生きています。育つために必要なことを、遊びやいたずらや友だちとの関わりのなかで、たっぷりと堪能し、獲得していきます。それが大きくなっていくということなのです。子どもは心底信頼できると思っています。 子どもの育ちを援助するのが保育。主役は一人ひとりの子どもであり、保育者は脇役なのです。仲間を持ち、信頼できる大人(保育者)のいる環境の中で、健やかに伸びていってほしい。子ども時代をたっぷりと過ごしていってほしいと思います。
著者について
柴田 愛子(しばたあいこ):1948年東京生まれ。保育者。
自らの目ざす幼児教育を求めて、仲間3人と「りんごの木」を創設。
現在、2~5才の110人の子どもが通う。
「子どもと大人との気持ちのいい関係づくり」をテーマに、講演や執筆活動を精力的に行っている。
子どもの目線に立ち、ズバリと本質を突くアドバイスで、子育ての不安を訴えるママたちから絶大な信頼を得ている。
『けんかのきもち』(ポプラ社)、『それは「叱る」ことではありません』(PHP研究所)、
『こどものみかた 春夏秋冬』(福音館書店)など、著書多数。
あらい ぴろよ:1984年生まれ。イラストレーター。
営業ウーマン、ショップ店員などさまざまな仕事を経て2011年よりフリーイラストレーターとして活動開始。
ゆるかわ、ポップ系のイラストを得意とする。
一児の母として、さまざまなウェブ媒体に描くイラストマンガが好評。
著書に『ワタシはぜったい虐待しませんからね! 』(主婦の友社)
内容紹介
子どもにしつけは不要。
いい子に育てたいなら、親はしつけ呪縛から解放されよう。
ベテラン保育士監修の、全く新しい子育て本。
小さいうちにきちんとしつけなきゃダメ、、と思い込んでいませんか?
幼児の目に映る世の中は、大人が見ている世界とは違います。
親子ともにストレスをためて悪循環に陥るしつけ呪縛から、自分を解放してあげましょう。
ベテラン保育士と、虐待を受けて育ったイラストレーターがタッグを組んで、
多くの親が直面する「しつけあるある」に挑みます。
●「ごめんなさい」が言えないうちの子、ほうっておいてもいいの?
●公共の場で騒がせておく親にはなりたくない!
●遊び食べと好き嫌いがひどすぎる
●やりっぱなし! 出しっぱなし! 整理整頓を教えたい
●友だちにやさしくできない、わがままなわが子
●すぐ手が出るのでグループ内で鼻つまみ者に
●毎日きょうだいゲンカにうんざり
●カッとしてつい叩いてしまう
●外出のたびに叱りっぱなし
●何度言っても聞かないので最後はブチ切れ……
どんな場面でもしつけなしで子どもが変わる、親の心得を教えます!
感想とまとめ
この本を手に取ったきっかけは、手がかかるようになった1歳とこれまでよりもちょっと扱いが難しくなった3歳の育児に行き詰まりを感じていた時期、自分が毎日ガミガミ口うるさい気がしていた時にたまたま目に入り、手に取ってみたところ本来自分がしたいと思っていた子どもの心に寄り添う育児について書かれていました。
本の前半で「子どもの足音がうるさいと下の階の人に文句を言われたら引っ越しましょうよ、家より子どもの発達の方が大切です」という一文を読んだ時に、この著者の言うことは本当に子どもにより添う考えで、育児に夢中になっているわたしでは今気がつけない考え方を気がつかせてくれるに違いないと直感し、一気に読んでしまいました。
何のために口うるさくしつけをしようとしているのか、もう一度よく自分に向き合って考えると、子どもをしっかり育てないといけないというプレッシャーの根底にあるのは「子どもがきちっとしていないとわたしがダメな母親だと思われる」という考えであることにも気がつきました。
周りの目を気にしてしまったり、保育園の先生からの言葉を気にしてしまうこともありますが何が一番大事か(もちろん子どもの発達です)考えることができれば何を言われても母は強くなれるのではないかと思います。
冒頭でも書きましたが、子どもを叱ってしまった後、後悔するママには本当にオススメの本です。
是非手に取って読んでみてください。何か変わるかもしれません。